たかたかぷー

ポップコーンが大好きです

ドライヤーの仕組み

ドライヤーの仕組み

髪を乾かすときに使うドライヤーはどのような仕組みでできているのでしょうか?

 

簡単に言うと

ドライヤーは扇風機の温風バージョン

ではドライヤーの中身を見ていきましょう。

ドライヤーは主にファン、モーター、電熱線でできています。

つまり扇風機に電熱線が加えられただけということですね。

ドライヤーの仕組み

電熱線とは何でしょうか

電熱線とは熱を発生させる装置のことです。

電熱線が熱を発生させる原理としては電流が流れることにより熱が発生します。これは電気エネルギーが熱エネルギーに変化せることによるものです。

電熱線は電気抵抗が大きいほど発生する熱が多くなります。電気抵抗が大きいとは電気が流れにくいという意味です。

熱の発生はジュールの法則に従っています。

Q=R×I²×t

熱量=電気抵抗×電流×電流×時間

Q:熱量、 R=電気抵抗、 I=電流、 t=時間(秒)

ジュールの法則の式はこのようになっています。

つまり電気抵抗を大きくなるのに比例して熱量も大きくなっていきます。

このことにより電熱線に電気抵抗の大きい物質が使われることが好まれているのですね。

 

ドライヤーは思ったより単純な作りでびっくりしました。

これだけ単純なので穴の開いたドライヤーも作ることができるのでしょう。

ちなみに穴の開いたドライヤーは持ち手の場所にモーターがあるそうです。

これからも身近な物の仕組みや原理を考えていきたいと思います。

目の前の浮遊物の正体とは?!

目の前の浮遊物の正体とは?!

私たちが普段過ごしていると、どこからともなく透明なものが視界を横切っていくのを見たことがあると思います。特に空を見た時に現れることが多いですね。

これは何なのでしょうか?

私はこれを見つけるとどこに行くのかをついつい目で追ってしまいます。

私は車を運転したことはありませんが運転中にこのようなものが見えたら気を取られて事故を起こしそうで怖いです。

これからこの見えるものは何なのかを見ていきましょう。

飛蚊症

目の前に虫や糸くずのようなものが見えるの「飛蚊症」という症状らしいです。

飛蚊症とは目の中の硝子体の混濁によって網膜に達する光に影ができてしまうことがあります。

そのことにより糸くずのようなものが動いているように見えるのです。

糸くずのようなものがは何か物が目の中にあってそれが見えるというわけではなく影だったのですね。

詳しいことはお医者さんに調べてもらってください

大きな病気が隠れている可能性もあるみたいです。

ブルーフィールド内視現象

これも飛んでいるように見えるのだそうです。

この現象の動く物質は白血球です。

この白血球は目の角膜(コンタクトレンズなどをのせるところ)という表面部分ではなく網膜という目の内部にあります。

網膜には毛細血管という文字通り毛のようにとても細い血管が張り巡らされています。

その血管内に流れている白血球が目に見えるそうです。

これは毛細血管が網膜の中心部には少ないことにより目の真ん中ではあまり観察することができません。

 

私は浮遊物が見える原理は一つだと思っていましたが二つもあったんですね。

しかも見えているのが影と白血球という全く違う物質であることに驚きました。

特に影というのは想像もしていなかったのでとても興味深い現象だと思いました。

雷はどのようにして起こるのか??

雷はどのようにして起こるのか??

突然の雨そして雷、そんな時は洗濯物が濡れてしまって嫌になってしまいます。

私たちの身近な雷、幼稚園や保育園では雷様におへそを取られてしまうと教わりました。

私はとても怖くて毎回泣いてました。

このように小さいころから生活の中にある雷についてみていきましょう。

私は雷が発生すると光が到達してから音が到達するまでの時間を計測して雷が発生した地点から自分がいる地点までの距離を測っています。

これは理系の特徴らしいです。

 

積乱雲で雷

雷は主に積乱雲という雲で発生します。積乱雲とは上空約1kmから約11kmまで一つの雲が重なっているとても大きな雲です。

積乱雲は豪雨や落雷を起こすとても活発な雲です。

雷は電気

雲は水でできています。そして上空に行くにしたがって気温は下がっていくので雲の構成成分である水は氷になっていきます。

そして上空で氷(あられ)が大きくなり重力によって雲の上部から下部へ落ちていきます。

この時にもっと小さい氷(氷晶)と接触してそれぞれが電荷を帯びます。

これにより大粒の氷がマイナス、小粒の氷がブラスになります。

電気を帯びた氷がたくさんでき、雲上部がプラス、雲下部がマイナスになることにより雲の中で大きな電気の差が生じます。

この電荷の差がとても大きくなることにより放電が起きます。

この放電が雲の中や雲と地上の間で起こることにより雷が発生します。

空気は絶縁体なので本来なら電気を通しません。

絶縁体とは電気をとても流しにくい物質のことです。例えばゴムや普通のプラスチックなどです。

空気は絶縁体ですが約1億ボルトというとてつもなく大きな電圧がかかることにより無理やり電流が走ります。

雷がバリバリと音を立てるのは空気の中を電気が通る時の音です。

雷はとても大きい電流でとても高温になります。雷の高温で雷付近の空気が急激に膨張することによる音が雷の音らしいです。

また雷の音は1~2秒続くことがあります。それは山などの音の反射というよりは主に雷は長く端から端までの距離がある程度あるので最初に聞こえた音が端の音、最後に聞こえたのがもう一つの端の音のようになっているようです。

 

ここでは本当にざっくり説明しましたが実際はこれほど単純ではないらしいです。

詳しい人は教えてください。

身近にある現象は意外と難しいということはよくあります。

私はこれまで以上に身の回りのことに興味を向けようと思いました。

水にぬれても大丈夫な紙、耐水紙

水にぬれても大丈夫 耐水紙

皆さんは急に雨が降ってきてカバンの中に入っている教科書が濡れてしまったことはないですか。

私は高校の地理の資料集が5月ぐらいに濡れてしまい一気に勉強のやる気がなくなった経験があります。

ここで私は教科書の乾かし方について調べて「冷蔵庫に入れておくといい」という結果に至りました。

その過程で耐水紙のことについて知り、「この世のすべての紙が耐水氏になればいいのに」と思いました。

今回はその耐水紙について詳しく見ていきます。

なぜ紙は水に濡れるとダメなのか

紙の原料は木であることは有名です。つまり紙は植物などの繊維からできているのです。

紙が水で濡れてしまうと繊維同士の間に水分子が入ってきます。そうすることによって繊維同士の結びつきが弱まり、紙がふやけることや破れるということが起こります。

耐水紙とは

文字の通り「水に耐える紙」のことを言います。

Oxford Languagesの辞書では

紙にメラミン樹脂・尿素樹脂などで加工を施し、水に濡れてもすぐに強度が落ちないようにした紙。

と説明されています。

つまり「水をはじく」「耐久性がある」紙のことを言います。

例を挙げると「お風呂のポスター」「選挙ポスター」「商品ラベル」などがあるようです。

ちなみに私は「お風呂で覚える英単語」という水に濡れても大丈夫な単語帳を持っていました。(私はお風呂では勉強できませんでした)

耐水紙の仕組み

想像できるかもしれませんが普通の紙よりは分厚くなります。

つまり普通の紙の上に保護シートをつけている感じです。

大まかにはこのようなものですがそこからは耐水紙を作っている企業独自の方法があるらしいです。

ここでは、共通点を解説します。

まず、基礎の紙がある。その両面に撥水性のある高分子の層をかぶせることにより耐水性がある紙ができます。

耐水紙は最低でも3層構造になるので普通の紙よりも分厚くなります。

さらにフィルムが丈夫なため破れにくく耐久力の高い紙になります。

実際にお風呂にある紙を破ろうとすると普通の紙のように破れるというよりは伸びるという感じだと思います。ペットボトルのラベルを破ろうとしたときに伸びるのと同じ感じです。

なぜすべての紙が耐水紙にならないのか

これは私の勝手な想像を書いていきます。

生産コストが高い

これは大きな問題であると思われます。

正直、紙が水に濡れるという機会はあまりなくそのような起こるか分からないことのために耐水紙は使用できないのではないでしょうか。

メルカリなどで見ていても普通の紙とは比べ物にならないくらい高いです。

印刷のやりにくさからしてもすべての紙を耐水紙にするのは困難のように思います。

環境に悪いかも

Oxford Languagesの定義によるとメラミン樹脂・尿素樹脂を使用しているようです。

メラミン樹脂・尿素樹脂は高校の有機化学の範囲で学習しますが熱硬化性樹脂です。

熱硬化性樹脂とは熱すると固くなる樹脂のことです。反対に熱すると柔らかくなる樹脂を熱可塑性樹脂といいます。

メラミン樹脂・尿素樹脂は高分子が三次元網目状構造で結合しているので熱硬化性樹脂になっているのです。

熱硬化性高分子は過熱し硬化してしまうとリサイクルすることができません。

このリサイクルが困難ということも耐水紙が普及しにくい原因だと思います。

さらにメラミン樹脂・尿素樹脂は名前の通りメラミンや尿素が含まれています。

分子式を見ればわかりますがこれらには窒素Nが多量に入っています。

これを燃やすとノックスという酸性雨の原因になる物質を排出してしまう可能性があります。

つまりリサイクルも困難、燃やしたとしても硬化する、酸性雨の原因物質が発生する可能性がある、という大量生産には向いていない物質です。

 

また最近に時代の流れとして紙ではなくインターネットで見るなどの電子化が進んでいるので耐水紙が普通の紙にとって代わるようなことは今後もないでしょう。

電子レンジの仕組み なぜ温まる?

電子レンジの仕組み なぜ温まる?

いつも私たちが何気なく食べ物を温めるときに使う電子レンジとはどのような原理で動いているのでしょうか?

ここではまずどのようにして食べ物が温められているのかを見ていきましょう。

 

電子レンジの歴史

電子レンジはどのようにして生まれてきたのでしょう。

電子レンジは軍事開発の過程で生まれました。軍の開発が発端として生まれたものは他にもサランラップティッシュペーパー、缶詰め、腕時計などたくさんあります。

また、インタネットやパソコンなどもあるので軍事技術が転用されたからといって悪い印象を抱くという必要はありません。争いはいけませんがこれらによって私たちの生活は確実によくなっているのですから。

つまり技術は使い方次第ということです。

話がそれましたが電子レンジは軍事レーダーの開発実験中に起きた偶然によって生み出されました。

その偶然というのはアメリカのレイセオン社の技術者であるパーシー・スペンサー氏が誤って自分のポケットにレーダー用の電磁波であるマイクロ波を自身のポケットに当ててしまったのです。*1

そしてポケットの中にたまたま入っていたチョコレートが溶けていることを発見しました。

このことから電磁波を使ってものを温めるという電子レンジの開発が始まりました。

電子レンジの原理

ここには電磁波というものが関わってきます。

では電磁波とはどのようなものでしょうか?

電磁波

環境省では

電磁波とは、電界(電場)と磁界(磁場)が相互に作用しながら空間を伝播する波のことです。  

東京電力では

電磁波とは『電界』と『磁界』が組み合わされたものです。

とされています。

正直何を言っているのか分かりませんよね。

具体例を出すと電気、太陽光、ラジオの電波、携帯の電波などです。

山奥に行ってここは「電波が悪い」と言っているのは「ここは電磁波が届きにくい」と同じことを言っているのです。

なんだか電磁波が身近に感じてきましたか。

電子レンジにもこの電磁波が使われています。

電子レンジの電磁波

ではどのようにしてこの電磁波がものを温めているのでしょうか?

電子レンジにはマイクロ波に近い波長の波が用いられておりその周波数は2.45Ghz(ギガヘルツ)です。*2

周波数とは波が一秒間に振動する回数なので2.45Ghz(ギガヘルツ)とは一秒間に2.45G回振動している波のことを言います。

2.45G(ギガ)とはどれぐらいなのでしょうか?G(ギガ)が「10億倍」という意味なので2.45G(ギガ)とは24億5千万という数字になります。

このことから周波数は2.45Ghz(ギガヘルツ)というのは一秒間に24億5千万回振動している波という意味になります。

このことからすごい速度で振動している波が電子レンジで使われているということが分かりますね。

水分子の極性

この周波数の電磁波は水に影響を与えやすいと言われています。つまり水に影響を与えやすいという性質を利用したのが電子レンジというわけです。

水分子はH₂Oなので水素が2つ、酸素が1つでできています。水素と酸素の結合の際にどちらも電子を1つ出して結合します。この結合を共有結合と言います。また2つの原子が出し合ってできた2つの電子の対を共有電子対といいます。

この時、実は互いに電子を出し合いましたがその電子は二つの原子の中間に存在しているというわけではありません。

そこには電気陰性度というものが関わってきます。

電気陰性度とはポーリングが実験によって測定した相対的な値で共有結合した際にそれぞれの原子が共有電子対を引き寄せる強さを表したものです。

酸素と水素では酸素のほうが電気陰性度が大きく共有電子対が酸素のほうに少し寄っています。

これは兄弟でゲーム機を半分ずつのお金を出して買ったもののお兄ちゃんのほうが多くゲーム機を使っているのと同じような状況です。

つまり酸素のほうが電子が近づき多くなりマイナスの電荷、水素は電子が離れていくのでプラスの電荷になります。

これを簡単に示すと電池みたいにプラスとマイナスなっています。これを水分子は極性を持つといいます。

水分子と電磁波の関係

電子レンジではマグネトロンという場所から電磁波が発生します。

マグネトロンとはマイクロ波を発生させることができる真空管です。

マグネトロンのことは正直わからないので気になったら調べてください。

マイクロ波は金属に当たると反射するという性質があります。電子レンジ内は金属でできているのでマグネトロンから照射されたマイクロ波は電子レンジ内で反射して全体に影響を及ぼします。

そして前述したとおり電子レンジで使用される電磁波は水分子に大きく作用する周波数の電磁波を使用しています。

水分子にマイクロ波が当たることにより水分子を振動させることができる。その振動により水分子が熱を帯び発熱することで食べ物は温まる。

この振動は非常に激しいものです。

たとえ話をしましょう。

学校で運動場に全校生徒が集まったとします。この時、生徒は集められただけなので仲のいい友達同士で固まったり、一人でうろうろしたり、みんな自由に過ごしています。つまり無秩序な状態です。

[この状態が普段の水の状態です。]

その運動場に校長先生がやってきて北の朝礼台の上に立ちました。皆さんはそのまま友達と話していますか。私はずっと喋っていました。しかし、この学校の生徒は違います。校長先生の話を聞こう校長先生が北の朝礼台を登るにしたがってだんだんとみんなが校長先生の方向を向いて整列しました。

[これが水分子に電磁波が当たった状態です。もっと詳しく言うと電磁波の中の電界の波が節から腹に変わっていったのです。水分子は極性があるので整列するのですね。]

その後校長先生が北の朝礼台から降りていきます。生徒たちは降りていくにしたがって整列して秩序正しかった状態から無秩序な状態へと変わっていきます。

[これが電磁波の波が頂点のところから0に変わっていくということです。正確にわかりやすく言うと電磁波の中の電界の波が腹から節に変化していくということです。]

そしてすぐに校長先生が南の朝礼台からまた登ってきました。普通ならなぜ朝礼台が北と南に2つあるのか、校長先生がなぜ北の朝礼台を降り終わった瞬間に南の朝礼台に移動できたのか、そしてなぜまた南の朝礼台に登るのか、たくさんの疑問が浮かびますがこの学校の生徒はそんなことは気にも留めません。校長先生が南の朝礼台に登るにしたがって無秩序な状態からだんだん南の朝礼台のほうに向いて整列していきます。

[これは電磁波の電界が節から腹に変化していくことを表しています。また今回の腹は先ほどとは反対側の腹です。つまり電界の向きが変わったということです。簡単に言うと上をプラス、下をマイナスとしていたのが上をマイナス、下をプラスという風に変わったという意味です。]

そして校長先生が登り終えた時には全校生徒が整列し、またすぐに校長先生が降りていきます。そして南の朝礼台を降りていくにしたがってまた秩序正しく整列している状態から無秩序状態に徐々に変化していきます。

[これも先ほどと同様電磁波の中の電界の波が腹から節に変化していくということです。]

そしてまた校長先生は南の朝礼台を降り終わったとほぼ同時に北の朝礼台から登ってくるのです。

これを繰り返すことにより生徒はくるくる回り、振動するので熱を帯び熱くなっていきます。

これと同じことが電子レンジ内の水分子にも起きているのです。

電子レンジのマイクロ波の周波数は2.45Ghzなのでこの具体例を一回として一秒間に24億5千万回行われているのです。

これが電磁波によって水が熱を帯びる原理です。

電子レンジのマイクロ波は水にだけ働く

電子レンジのマイクロ波は水にだけ働きます。*3なので同じ水分子で構成されている氷を電子レンジに入れても温かくなりません。*4

これは実験していないのでわかりませんが、はちみつも電子レンジでは温まらないと思います。はちみつは中に入っている水分が少なすぎるため細菌が繁殖することができず賞味期限が実質ないということは有名な話です。

つまり細菌が繁殖できないくらい水分がないのなら温まらないのではなかろうかというのが私の仮説です。

危険なので行動には移さないでください。どうなっても責任はとれません。

 

電子レンジに入れてはいけないもの

アルミホイルなどの金属

前述したとおりマイクロ波は金属を反射します。アルミホイルなどの金属を入れてしまうと計算上予想外の反射が起こり火花が出て炎が出ることがあります。

これは火が出るというのは実体験なので確実です。これは私がまだこのような知識がない中学生ぐらいの出来事だったと思います。

ぱちぱち鳴っていて魚をアルミホイルと一緒に温めていたので「魚の油がぱちぱちと音を立てているのだろう、よく温まっているかな?」と電子レンジを覗くとアルミホイルが燃えているのが見えてレンジを止めてすぐに開けました。すると焦げ臭いにおいがして火が付いたアルミホイルが現れました。息を吹きすぐに消し何事もありませんでした。

はじめてそのようなことが起きたので恐ろしかったです。

本当に危険なのでやめてください。

卵やピーマン、なすびなど

これらの特徴は膜の中に水が入っておりその水分を密閉している点にあります。

中の水が温められることによって水が蒸発しやすくなります。水は蒸発すると体積が薬1700倍に膨れ上がります。

そのことによりその内圧に耐えられなくなった膜が破れて破裂するのです。

破裂した場合電子レンジ内に飛び散る食材はもう目も当てられません。

対策は最初から膜を破れた状態にする。つまり密閉状態を作らないということです。

ピーマンやなすびは小さくカットすることや切れ目を入れることにより破裂することを防げます。

 

「料理は科学」

これは私の名言です。多分誰かが先に言っているでしょう。生まれてくるのが遅かったと悔やむばかりです。その名言の最たるものが電子レンジだと思います。この名言が広がることを願っています。

 

最後に、電子レンジは正しく使いましょう。

*1:マイクロ波の周波数は3GHz~30GHzとする考え方やもっと幅を広くとり300MHz(0.3GHz)~3THz(3000GHz)とする考え方がある

*2:マイクロ波の考え方の幅の広さにより2.45Ghzがマイクロ波かどうかは変わってくるが、様々な本や記事にはマイクロ波と記載されていくことが多いため、今後電子レンジで使われる電磁波をマイクロ波と呼ぶ

*3:厳密には水と似たようなアルコールなどにも働きます。

*4:氷が気温や手の熱によって溶けて水になった場合にはその水が熱せられることで間接的に氷が溶けるというようなことは起こるかも知れません

空気の成分 窒素 酸素

空気の成分

私たちが暮らしている地球、その地球には当然ですが大気があります。大気は惑星によって違います。つまり、火星にある空気と地球の空気は全くの別のもなのです。

では地球の空気は何でできているんでしょうか?

ちなみに測定された空気は乾燥空気といい湿度が0%の空気を仮定しています。また標高や場所によっても空気の組成は少しですが変化しているので、これから紹介する空気の組成が私たちが呼吸している空気とは組成がほんの少し違います。

それは小さい違いでありほとんど気にしなくても大丈夫です。

 

空気の組成

だいたいこのような感じになっています。つまり空気は窒素と酸素からなっているといっても過言ではありません。

日常生活なら正直これだけ知っていればいいと思います。

窒素N₂

窒素の分子式はN₂でありNという原子が二つ集まってできています。

窒素は三つの不対電子対を共有して結合しています。これは3本の手で繋がっていると簡易的に説明されることもあります。

窒素Nは周期表の2周期の15族であり原子番号は7です。

窒素N₂は無色・無臭の気体であり反応性の低い物質です。つまり反応がしにくいということであり、とても安定な物質と言い換えることもできます。

もし窒素が不安定な物質だったとしたらそこらじゅうで何の前ぶりもなく爆発が発生していたかもしれません。

安定な物質でよかったですね。

酸素O₂

次は酸素、酸素の分子式はO₂であり窒素と同じくOという原子が二つ集まってできています。

窒素と違う点は酸素は二つの不対電子を共有して結合しているということです。

2本の手で繋がっていると最初はわかりやすく説明されたと思います。

酸素は無色・無臭の気体であり安定性は窒素ほどではありませんが安定です。

しかし酸素は燃焼を助ける作用があるので取り扱いには注意が必要です。

つまり、火が燃え続けるのを助ける作用があります。炎が簡単に消えないのは空気中の酸素が燃焼を助けているからだったのです。

ということは酸素を遮断してあげると炎は消えてしまいます。

小学校で「火のついたろうそくにビンをかぶせて待つ」という実験をしませんでしたか?

待っているとビンの中の火が消えたと思います。それはビンの中の酸素がなくなり火が消えたのです。

地球に酸素が無かったら火事はほとんど起きないかもしれませんね。

 

一般常識ではここまでで十分です。

 

ここからはテストで必要な人やマニアックなことが知りたい人向けになります。

気体 分子式 体積組成(%)
窒素 N₂ 78.084
酸素 O₂ 20.948
アルゴン Ar 0.934
二酸化炭素 CO₂ 0.033
ネオン Ne 0.001818
ヘリウム He 0.000523

少しこれは古い表になるので二酸化炭素の値が現在よりも低いです。

 

アルゴンAr

三番目に多い気体はアルゴンです。

アルゴンは18族に属している希ガス(貴ガス)です。

希ガスは単体で無色・無臭の気体です。

アルゴンはレイリーとラムゼーによって発見されました。ほかの物質と反応しないのでギリシャ語で「なまけもの」という意味の言葉をもとにアルゴンと名付けられました。

アルゴンは反応性がとても低いので電球の中に入れられるなどいろいろな用途に使用されています。

 

二酸化炭素CO₂

二酸化炭素は炭素Cと酸素Oでできた化合物です。

この気体は地球温暖化にかかわっている温室効果ガスとして有名ですね。

上の表はこの二酸化炭素が原因で間違っています。

二酸化炭素産業革命後から増加傾向にあるようで私が初めて二酸化炭素のことを学んだときは空気の0.03%となっていたのですが、最近はこの値が0.04%に変わっているらしいです。

地球の空気の割合を変えてしまうとは産業革命以降の人類はすごいですね。

ここで表の数値を0.03から0.04に変えればいいじゃないかと思うかもしれません。

実際に現在2023年9月9日のウィキペディアを見てみると二酸化炭素の値だけが変わっていました。

しかし、このようにしてしまうとすべてを足した数値が100%を超えてしまいます。

ほんの少しだけなら四捨五入の関係で100%を超えることはありますが0.01のずれは大きいと私は思いました。

つまりウィキペディアに出ている表は二酸化炭素だけ最近の値でそれ以外の気体を測った年代とは違うのです。

これは表として全く意味をなさないでたらめな表ということになります。

二酸化炭素の空気に占める割合が増えていることは事実ですがこのような表に騙されないようにしてください。

 

ここからはテストにも出ないと思います。

ネオンNe

これもアルゴンと同じく希ガスの一種です。

ネオンはネオンサインとして利用されています。ネオンサインとはお店などで文字が光っているやつです。

 

ヘリウムHe

ヘリウムもアルゴン、ネオンと同じく希ガスの一種です。

原子番号は2であり語呂合わせの「スイヘーリーベー」のへーの部分ですね。

ヘリウムの利用用途は気球、飛行船、リニアモーターカーなど多種多様です。

しかし、表からもわかる通り空気にほとんど含まれておらず単離(一つの物だけにすること)するのが困難です。

なのでヘリウムは高価で取引されています。

 

以上でだいたい空気が何でできているのかが分かったと思います。

身の回りのことに興味を持ってみることも大切なことなのかもしれませんね。

ドライアイスでできること

ドライアイスでできること

ドライアイスとは

ドライアイスとは酸素Oと炭素Cから構成されている二酸化炭素CO₂が固体になったものです。

蒸気圧下で二酸化炭素CO₂がドライアイスになるためにはマイナス78.5℃まで冷却しなければいけません。

よってドライアイスはマイナス78.5℃という非常に低い温度で存在しています。

日常でのドライアイスの用途

普段ドライアイスはアイスやケーキを購入した際に溶けないように、また傷まないように使用されています。

また個人だけでなく企業としても冷凍食品関連の低温輸送が必要なときに使用しています。

二酸化炭素の液体

ドライアイスは固体、ドライアイスが溶けて出てくるのは気体の二酸化炭素です。

水H₂Oでは固体である氷が溶けると液体である水になります。またさらに温度が上がると水が気体である水蒸気に変わります。

つまり、水は固体、液体、気体という三態変化をします。

ここで一つの疑問が浮かびます。

二酸化炭素に液体という状態はないのか?

答えはあります。二酸化炭素にもちゃんと液体があります。

ではなぜ固体から急に気体になるのでしょうか?(固体から直接気体になることを昇華といいます)

それは圧力が関係しています。

今私たちが暮らしている地球表面の大気圧は海面で約1013.25hPa(ヘクトパスカル)、1013.25×10⁵Pa(パスカル)です。

この圧力下では温度が何度になろうが二酸化炭素の液体は生成することができません。

ではどうすればいいのでしょうか?

ここからは高校の範囲なのですが物質の状態図を見ると分かります。ちなみにこの範囲は化学の教科書の一番最初の範囲なので化学を途中で挫折した人も一度は見たことがあるはずです。

圧力を上げると二酸化炭素の液体を見ることができます。

物質を液体にする際には三重点よりも大きい圧力を与える必要があります。

水の三重点の圧力は6.078×10²Paなので大気圧の1013×10⁵Paより小さく、三重点の上にあるので液体が存在していました。

しかし二酸化炭素三重点は5.268×10⁵Paと大気圧よりも大きいので三重点よりも小さく液体が存在できませんでした。

つまり、三重点の圧力である5.268×10⁵Paよりも高い圧力状態にすることができれば二酸化炭素の液体を見ることができます。

二酸化炭素の液体の作り方

私はこれをしたことがないのでこれで成功するという確証はありませんが理論的にはこの方法でできると思います。

おもちゃの注射器のようなもの、ゴムの板、ドライアイスを用意します。ゴムを敷きそこに直角になるように注射にの先をふさぐように当てます。その後注射器に小さく砕いたドライアイスを入れ体重をかけて一気に注射器を押し込みます。

そうすると液体になった二酸化炭素を一瞬だけ見ることができるというわけです。

これは注射器によって圧力を上げたことで二酸化炭素が液体になるという原理です。

ドライアイスの危険性

体積膨張

ドライアイスは固体、昇華すると気体になります。この時二酸化炭素の体積は一気に約750倍になります。

これがドライアイスが危険な一つの要因です。

ただ買い物の時にドライアイスをもらって普通に使っていれば体積が膨張することについてはほとんど考えなくても大きな事故になることはありません。せいぜいドライアイスを入れていたビニール袋が密閉していた場合に大きな音と共に破裂するぐらいです。

しかしドライアイスをペットボトルや瓶に入れて密閉してしまうと話が違います。

起こる現象は同じで二酸化炭素が昇華し、ペットボトル内の圧力が上昇します。

ペットボトル内の圧力が大気圧よりも高いことはよくあります。例えば炭酸飲料などを振ると液体内に溶けていた二酸化炭素が溶け出し気体になる時などです。

しかしこの時のペットボトル内と大気圧の圧力差は対してありません。また炭酸飲料のペットボトルはある程度の圧力差に耐えられるように丸い形状をしています。よって問題はありません。

しかしドライアイスによってペットボトル内の圧力は急激に上がりペットボトルが耐えられなくなります。

つまりペットボトルが破裂してしまうのです。この時ペットボトルの破片が周囲にすごい速度で飛んでいきます。実際にペットボトルのキャップが目に当たり失明した症例もあります。

ですので遊び半分で密閉した容器の中に急激に圧力が上がる可能性のあるドライアイスなどを入れるのはやめましょう。

二酸化炭素は空気よりも重い

地球上の空気は大まかに窒素N₂が約78%、酸素O₂が約21%です。よって空気の分子量は28.8、二酸化炭素CO₂の分子量は44なので二酸化炭素のほうが空気よりも重いということになります。

これは換気されている空間ではほとんど問題はありませんが密室の場合は危険が伴います。

ドライアイスが昇華し、二酸化炭素が発生すると空気よりも重いので下のほうに溜まっていってしまいます。

その状態下で寝ている人や赤ちゃん、小さい子供など頭が低い状態の人がいた場合、その人は二酸化炭素濃度が非常に高い空気を吸ってしまう可能性があります。また二酸化炭素は無色なので気が付かないうちに二酸化炭素濃度が高くなっている場合があります。

二酸化炭素濃度が高い空気を吸ってしまうと二酸化炭素中毒になります。二酸化炭素中毒は最悪の場合死に至る恐ろしいものです。

このようなことが起こらないためにもドライアイスを使用する際には換気を十分に行うようにしてください。

ドライアイスはとても冷たい

ドライアイスの温度は約マイナス79℃です。一瞬さわった程度では何も起きません。これはドライアイスが昇華してできた二酸化炭素が指とドライアイスの間に入っているからです。

しかし、長時間触れていたり、強い力で接触をすると直接指とドライアイス接触し、それが長時間続くと危険です。

接触することにより指が急激に冷やされ凍傷を引き起こします。

また手が濡れているとドライアイスによって冷却された水が氷になりドライアイスと指をくっつけてしまう接着剤のような役割を果たすことがあります。

こうなるとドライアイスを簡単に皮膚から離すことが困難になり症状か悪化してしまいます。

これは冷たいアイスを食べた時に舌にアイスがくっついてしまう現象と同じことです。つまり唾液が接着剤のような役割をしているのです。

このことからもわかるように水といっても水道水のような水ではなく汗でも同じようなことが起こります。

よってドライアイスを扱う際にはトングを使う、又は軍手などの分厚い手袋をするなどの対策が必要です。

ドライアイスを使った想像

最初に言っておきますがこれからの話は私の想像であり根拠は一切ありません。なので話半分でお願いします。

私は「二酸化炭素は人間には有害であり二酸化炭素濃度が上昇するとめまいなどを引き起こし最悪の場合死に至る。」ということを知り、これは人間だけではないのではないかと思いました。

つまり、「ドライアイスを使って二酸化炭素濃度を高める」このことを利用して細菌を殺すことができるのではないかと考えました。

私はケーキなどを買った際についてくるドライアイスをいつも水が入ったコップに入れて泡と煙が発生しているのを見ています。

ちなみに二酸化炭素は目に見えないので発生している煙は二酸化炭素そのものではありません。その煙は水H₂Oです。しかし煙が固体の粒なのか液体の粒なのかはいろいろ議論があるみたいです。そこらへんの詳しいところは専門家に任せておきましょう。

話が脱線しましたが要するにドライアイスを昇華させて遊んでいるのです。

ここでドライアイスと水が入ったコップをシンクに入れるとどうなるでしょう。

私は空気よりも重い二酸化炭素がシンク内にたまりシンク内の二酸化炭素濃度が急激に上昇すると考えました。

おそらくこれは間違っていないはずです。なぜなら私がその状態でシンクの表面に顔を持って行って息をしようとしたところむせて息ができなかったからです。煙(霧)が原因でむせたという説もありますが…

二酸化炭素濃度が上昇していることに間違いはないでしょう。

細菌も呼吸をしています。なのでシンク内の細菌は二酸化炭素濃度が上昇したことにより呼吸をすることが困難になり死滅するのではないかというのが私の想像です。

つまりこれは二酸化炭素を使って除菌するということです。

本当にシンク内の細菌が死んでいるのかはわかりません。まあ私は結果ではなくそのような想像をすることが楽しいのでこの想像が間違っていたとしても幸せです。

化学の面白みはここにあると思います。

 

ドライアイスにはまだまだ可能性があると思いますので慎重に取り扱いながら楽しい遊び方法を考えてみるといいかもしれません。